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ヨーロッパへの憧憬


サウンドオブミュージックの作り方
トラップ一家の「居城」となったレオポルツクロン城。 1965年に公開された『サウンドオブミュージック』は我が青春の映画でもある。甘酸っぱい思い出に惹かれて、今回のオーストラリア旅行の誘因ともなった。モーツァルトが生まれた音楽の都、ザルツブルクは『サウンドオブミュージック』の舞台、そこかしこにロケ現場がある。 今回のガイドさんは、映画についてとてもよくご存知で、愉快な説明をしてくださった。少し紹介しながら、映画の本質について、ちょっぴり考えてみたい。 マリアとトラップ大佐の結婚式はモントゼーの教会でロケが行われた。 ちょうどキリスト昇天祭でミサが行われていた。 教会外の広場は民族衣装でお祭り気分。ワインが次々開けられている。 映画の舞台として最初に案内していただいたのは、ザルツブルク郊外のモントゼーの教会。モントゼーとは英語で言うならmountain sea=山の海、近くに湖のある、山の中の小さな街だ。 ここがマリアとトラップ大佐の結婚式のロケ場所となった。ちょうどキリスト昇天祭でミサをあげていたので、雰囲気を味わうことができた。...

千葉正樹
7月17日読了時間: 3分


帝国首都の広場
皇帝の居た宮殿は圧倒的なボリュームを持っている。 「帝国」というとどのようなイメージだろうか。『スターウォーズ』のダース・ベイダー卿にデススター、19世紀、日の没することのなかったイギリス帝国、日本も周辺に兵を進めて大日本帝国と称した。力任せに人びとを圧倒する、怖い存在、それが帝国かもしれない。 帝国とは、難しくいえば、複数の民族・王国・領邦を支配する、上位の権力態を意味する。その首都はどのような特徴を持つのか、特にそこの広場はどうであったのか。今回はハプスブルク帝国の首都、ウィーンを眺めながら、一方的に批判するのではなく、少し距離を取って、帝国というものを考えてみたい。 宮廷広場のマリア・テレジア像。 帝宮の傍らから現れたローマ時代の遺跡。 ウィーンはローマ帝国軍の宿営都市としてつくられた、ヴィンドボナがその出発点になっている。最初から帝国の都市であった。 ハプスブルク家がここに拠点を置いたのが13世紀、それ以来第一次世界大戦の終わる1918年まで、途中いくつかの断絶はありながらも、帝国の首都であり続けた。神聖ローマ帝国からオーストリア帝国へ、

千葉正樹
7月8日読了時間: 5分


グループツァーのプラスマイナス
ドナウ川クルーズ。国旗が干してあるパンツに見えると友達が書いてきた。 オーストリアの旅は衝撃から始まった。グループ23名中、17名分の荷物が届かない!私のも届かず、パンツがない、山用の厚手のシャツがない、望遠が使えない、ひげが剃れない。 ロストバゲージの届けは、スマートフォンの英語サイトからしか、それもひとりひとり、打ち込まなければならないというもの。添乗員さんが冷静に指導してくれて、どうやら打ち込みが終わったのが最初の晩の10時半。 でも、私はまだいい方で、12時すぎてもサイトが容量オーバーでうまくつながらず(500個もの荷物を成田に置き忘れたらしい)、翌日もスマホにかじりつきながらの旅行となった方がいた。 私は着替えは一切トランクに入れていたので、夜中にパンツそのほかを洗い、すっぽんぽんで寝て、翌朝それを身につけるということとなった。 急遽、購入した衣類を守るたびくまチール。 そこで最初のミッションとなったのが、パンツなど衣類やら歯ブラシやらの購入。地元ガイドさんの案内で、まとまって買える店を紹介していただいた。 ひとりだったら、スマホでの打

千葉正樹
6月9日読了時間: 4分


ドイツコレクション
ミュンヘン郊外のヴィース巡礼教会。広々とした草原の中にひっそり建っていた。 ドイツは美しい。2025年5月12日(日)から21日(水)までのドイツの旅で、その豊かさと落ち着きに魅了された。今回はくどくどしい話はやめて、写真集を御覧いただこう。 車窓から臨むドイツ・アルプス。 歴史的にはいろいろと言いたいことがあるけれど、森の中でふっと姿を現すノイシュバンシュタイン城には息を呑んだ。 今回一番気に入った街はローテンブルグ。肉屋さんの看板代わりの彫像。 街の人の心遣いが偲ばれる。 明け方に。街の明かりがまだ灯っていた。 街はいくつかの門で閉ざされている。 森の中に浮かぶローテンブルグの遠景。 バンベルクの教会の光。 日本人にとって忘れてはならない場所、ポツダムの凱旋門。 ツァーの悲しさ、ワイン祭りには参加できなかった。 ベルリンの壁はアートのために準備されていたかのよう。時間は過ぎた。 シュベーリン城の教会を花々越しに。 ブレーメンは音楽隊だらけ。 時には変形したりもする。 ケルンの大聖堂では頭の中でキース・ジャレットのピアノが響いた。 トルコから来

千葉正樹
2025年11月19日読了時間: 2分


かみさんの見たふたつの闘牛
かみさんのマンガでモンサラースの闘牛を。右がスペインはマドリード、ベンタス闘牛場の様子。 ベンタスではかみさんは着物を着ていったので、全国放送で紹介された。 同じ闘牛でもこれだけ違うのかという様子。まず牛が違う。モンサラースは500㎏が最大だが、マドリード・ベンタスでは50...

千葉正樹
2025年9月6日読了時間: 1分


祭りの街に宿はなかった
赤茶けた平原の中、モンサラースは城壁に囲まれて、忽然と現れた。 旧市庁舎の2階から見た中央広場にはかつて絞首刑に使われた石柱が立っている。 イベリア半島の古い小さい町には必ず中央広場がある。2,30メートル四方の石畳の空間・聖堂・バルbar・市庁舎・旅館・井戸・絞首刑用の処...

千葉正樹
2025年9月4日読了時間: 4分


アゴラの石の床
今日はギリシアの話をしようか。国旗を持っているのはたびくまチャチャイ。 このブログではヨーロッパの歴史的広場を見ていきたい。まずハンナ・アーレントらの着目する古代ギリシアのポリスにおける広場、アゴラαγοραがある。 アテネは古代遺跡の世界。地下鉄は遺跡をよけて、ときに地上...

千葉正樹
2025年8月25日読了時間: 4分


たびのくまたちⅡ―スペイン編―
ホテルで金貨(チョコレート)をもらって大喜びの左からチール、チャチャイ、ファニート。 スペイン、セビーリャのホテル、アルフォンソで、かみさんはメイドさんに手紙を書いた。くまが金貨チョコをほしがっている。結果、くまたちは金貨に埋もれた姿で待っていた。...

千葉正樹
2025年7月29日読了時間: 2分


ノイシュバンシュタイン城の空虚感
ノイシュバンシュタイン城を見るためだけにつくられたマリエン橋から。 ドイツは豊かである。広い平原は農地と森の緑で覆われ、歴史ある都市群には中世から伝わる景色があり、街路は清潔で、人びとは穏やかに接してくれる。このドイツを象徴する写真といえば、ノイシュバンシュタイン城だろう。...

千葉正樹
2025年7月27日読了時間: 2分


ポルトガルの村の「牛殺し」
スペイン風にケープで牛を裁く村人 祭の初日、モンサラースは闘牛を行った。場所は城塞の本丸にあたる部分にある広場型の空間である。規模は町の中央広場より一回り大きく、舗装されていない。かつては城に起居する騎士たちが武技を競う、〈騎士の広場〉であったのだろう。周囲は見物席になっ...

千葉正樹
2025年7月15日読了時間: 3分


9.11の時、ポルトガルで熱を出していた。
2001年9月13日、アメリカ同時多発テロから2日過ぎて、リスボンのサンジョルジョ城には半旗が掲げられていた。 9.11、世界が変わったあの日、私はポルトガル南部の町、エヴォラで発熱し、ホテルでひとり寝ていた。昼過ぎだろうか、食料品の買い出しに行ってくれていた妻がテレビを...

千葉正樹
2025年7月15日読了時間: 3分
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