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ごあいさつ
歴史に心を奪われた旅人が切り取った、世界のいぶきを感じる写真と感動したことばたち。
「たびくまの都市史」は、くまをつれた日本近世史の研究者が、世界のあちこちで撮影した、珍しい写真や旅日記、旅先で考えたことを公開するサイトで す。特に都市の歴史に興味があるかたは、ぜひご覧ください。ご感想やアドバイスをお待ちしています。
お知らせ


帝国首都の広場
皇帝の居た宮殿は圧倒的なボリュームを持っている。 「帝国」というとどのようなイメージだろうか。『スターウォーズ』のダース・ベイダー卿にデススター、19世紀、日の没することのなかったイギリス帝国、日本も周辺に兵を進めて大日本帝国と称した。力任せに人びとを圧倒する、怖い存在、それが帝国かもしれない。 帝国とは、難しくいえば、複数の民族・王国・領邦を支配する、上位の権力態を意味する。その首都はどのような特徴を持つのか、特にそこの広場はどうであったのか。今回はハプスブルク帝国の首都、ウィーンを眺めながら、一方的に批判するのではなく、少し距離を取って、帝国というものを考えてみたい。 宮廷広場のマリア・テレジア像。 帝宮の傍らから現れたローマ時代の遺跡。 ウィーンはローマ帝国軍の宿営都市としてつくられた、ヴィンドボナがその出発点になっている。最初から帝国の都市であった。 ハプスブルク家がここに拠点を置いたのが13世紀、それ以来第一次世界大戦の終わる1918年まで、途中いくつかの断絶はありながらも、帝国の首都であり続けた。神聖ローマ帝国からオーストリア帝国へ、
千葉正樹


幸せの市役所広場
市役所広場の露店街を行く、カップルさん。どうぞお幸せに! 30年ほど前から広場と呼ばれる空間の研究を続けている。一年前には吉川弘文館から『江戸の広場と公共性』という本を出した。 世界中の広場を訪ねてきているけれど、2026年6月1日、オーストリアのグラーツGraz で出会った市役所広場(ハウプト広場Hauptplatz)は素晴らしかった。ツァーだったので自由時間は20分、その間、文字通り駈け回って、写真に収めた。 18世紀に建てられたというグラーツの市役所。この前が広場になっている。 市役所広場なのだから、主役は市役所だ。18世紀に建てられたという堂々としたたたずまいが印象的だ。日本では市役所というと「官の空間」=「お上の空間」であまり親しみは感じない。でも、オーストリアを初めとするヨーロッパ諸国では、市役所は市民のものであって、みんなから愛されている。グラーツはどうだったか確かめられなかったが、よく地下などがレストランになっていて、飲んべえが昼間から楽しんでいる。 市役所で結婚したお二人を囲んで、記念撮影。 ヨーロッパでは市役所結婚が盛んだ。日
千葉正樹


グループツァーのプラスマイナス
ドナウ川クルーズ。国旗が干してあるパンツに見えると友達が書いてきた。 オーストリアの旅は衝撃から始まった。グループ23名中、17名分の荷物が届かない!私のも届かず、パンツがない、山用の厚手のシャツがない、望遠が使えない、ひげが剃れない。 ロストバゲージの届けは、スマートフォンの英語サイトからしか、それもひとりひとり、打ち込まなければならないというもの。添乗員さんが冷静に指導してくれて、どうやら打ち込みが終わったのが最初の晩の10時半。 でも、私はまだいい方で、12時すぎてもサイトが容量オーバーでうまくつながらず(500個もの荷物を成田に置き忘れたらしい)、翌日もスマホにかじりつきながらの旅行となった方がいた。 私は着替えは一切トランクに入れていたので、夜中にパンツそのほかを洗い、すっぽんぽんで寝て、翌朝それを身につけるということとなった。 急遽、購入した衣類を守るたびくまチール。 そこで最初のミッションとなったのが、パンツなど衣類やら歯ブラシやらの購入。地元ガイドさんの案内で、まとまって買える店を紹介していただいた。 ひとりだったら、スマホでの打
千葉正樹
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