たびのくまたちⅡ―スペイン編―
- 千葉正樹
- 7月29日
- 読了時間: 2分

スペイン、セビーリャのホテル、アルフォンソで、かみさんはメイドさんに手紙を書いた。くまが金貨チョコをほしがっている。結果、くまたちは金貨に埋もれた姿で待っていた。



チールは食卓によく招かれる。手のひらサイズの大きさがちょうどいい。私のカメラバッグでは望遠レンズを入れるスペースにわずかに隙間があって、そこがチールの「巣」になった。



旅に小さなくまを連れていくようになったのは、かみさんのほんの思いつきだったが、そのうち被写体として欠かせない存在になった。文化財を撮りたい私にとっては、手頃なスケールになってくれる。昔はボールペンを写し込んで、大きさを表現していたっけ。チールは座ったときの身長(むかしは座高という検査項目があった)がちょうど10センチ、チールを写し込んでおけば巻き尺はいらない。
また、街ゆく人たちは、一生懸命くまを撮っている私たちに好意的である。上の写真ではチャチャイの頭の上に写った方は、確かに笑っている。
そうだ、くまは可愛いのだ!今の本物のクマが巻き起こしている騒動は悲しい。少々肩身が狭くなったが、私のスマホにはかみさんがデザインしたくまのシールが貼ってあり、マスクにもチャームとして小さなくまのシールを貼り続けている。かみさんに感化された面が大きいけれども、くまたちは私とともに居続けている。
写真は2006年9月と2012年8月。どちらの時もグラナダでアルハンブラ宮附属のパラドール(スペイン国営のホテル)に長く滞在した。
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