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歴史は生きている


祭りの街に宿はなかった
赤茶けた平原の中、モンサラースは城壁に囲まれて、忽然と現れた。 旧市庁舎の2階から見た中央広場にはかつて絞首刑に使われた石柱が立っている。 イベリア半島の古い小さい町には必ず中央広場がある。2,30メートル四方の石畳の空間・聖堂・バルbar・市庁舎・旅館・井戸・絞首刑用の処...

千葉正樹
6 日前読了時間: 4分


仙台幻夢譚Ⅱ
母のマクラメ編みの窯神さま。母はマクラメの講師をしていた。 新築の家には親類一統から大きな窯神さまを贈るのが仙台地域の習わしだった。我が家にも現在、システムキッチンの上に鎮座している。その窯神さまをマクラメ編み(84年当時流行していた)で仕上げた母の作品。どこに行ってしまっ...

千葉正樹
8月6日読了時間: 2分


仙台幻夢譚
ケヤキ並木もひょろひょろしていた。 40年という時間は短くはない。モノクロームの仙台をしばらく追いかけてみたい。 アイドルのポスターを剥がそうとして失敗した跡。 一番町にあった水時計。「時計前」が待ち合わせのポイントだった。 高層ビルといえるのは県庁くらいだった。...

千葉正樹
7月27日読了時間: 1分


ノイシュバンシュタイン城の空虚感
ノイシュバンシュタイン城を見るためだけにつくられたマリエン橋から。 ドイツは豊かである。広い平原は農地と森の緑で覆われ、歴史ある都市群には中世から伝わる景色があり、街路は清潔で、人びとは穏やかに接してくれる。このドイツを象徴する写真といえば、ノイシュバンシュタイン城だろう。...

千葉正樹
7月27日読了時間: 2分


遠野の「ふつう」に惹かれて
遠野のふつうの市民だけで、素敵な舞台を創り上げる。「遠野物語ファンタジー」。 柳田国男という巨人に出会わない、日本の人文学研究者は少ないだろう。その『遠野物語』に魅惑されて、遠野の町を訪ねると、そこにはふつうの田舎町が待っている。...

千葉正樹
7月20日読了時間: 3分


ポルトガルの村の「牛殺し」
スペイン風にケープで牛を裁く村人 祭の初日、モンサラースは闘牛を行った。場所は城塞の本丸にあたる部分にある広場型の空間である。規模は町の中央広場より一回り大きく、舗装されていない。かつては城に起居する騎士たちが武技を競う、〈騎士の広場〉であったのだろう。周囲は見物席になっ...

千葉正樹
7月15日読了時間: 3分


9.11の時、ポルトガルで熱を出していた。
2001年9月13日、アメリカ同時多発テロから2日過ぎて、リスボンのサンジョルジョ城には半旗が掲げられていた。 9.11、世界が変わったあの日、私はポルトガル南部の町、エヴォラで発熱し、ホテルでひとり寝ていた。昼過ぎだろうか、食料品の買い出しに行ってくれていた妻がテレビを...

千葉正樹
7月15日読了時間: 3分
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