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雑感


遠野イメージ
遠野は霧で迎えてくれた。 たびくまチールは釜石線で遠野に向かう。 一編の書物がまちの運命を変えた。今回、2年ぶりの旅となった遠野では、観光と都市の歴史について、いろいろと考えさせられた。ざっぱくなメモばかりだが、たくさん写真も撮ったので、ゆっくりお付き合い願いたい。 まずは柳田先生にごあいさつ。 遠野の未来を変えた書物、それはいうまでもなく柳田国男『遠野物語』である。1910(明治43)年に自費出版されたこの本は、すぐに商業出版されて読み継がれ、日本民俗学の夜明けを告げるものとなった。『遠野物語』に魅せられた研究者や文学者は次々この地を訪れ、そこに民俗学のファンも加わっていく。昭和50年代には民俗学を主軸とする日本初めての博物館、遠野市立博物館の開館もあって、遠野の旅はひとつのブームとなった。 しかしそのころは、以前、このブログでも紹介したように(項目・「遠野の『ふつう』に惹かれて」を御覧ください)、博物館以外には一棟の曲り家を移設復元した伝承園があったぐらいで、遠野ファンたちはバスや自転車、徒歩で「ふつうの田舎町」遠野を巡り歩いていた。「ふつう

千葉正樹
11月7日読了時間: 6分


仙台幻夢譚Ⅱ
母のマクラメ編みの窯神さま。母はマクラメの講師をしていた。 新築の家には親類一統から大きな窯神さまを贈るのが仙台地域の習わしだった。我が家にも現在、システムキッチンの上に鎮座している。その窯神さまをマクラメ編み(84年当時流行していた)で仕上げた母の作品。どこに行ってしまっ...

千葉正樹
8月6日読了時間: 2分


仙台幻夢譚
ケヤキ並木もひょろひょろしていた。 40年という時間は短くはない。モノクロームの仙台をしばらく追いかけてみたい。 アイドルのポスターを剥がそうとして失敗した跡。 一番町にあった水時計。「時計前」が待ち合わせのポイントだった。 高層ビルといえるのは県庁くらいだった。...

千葉正樹
7月27日読了時間: 1分


遠野の「ふつう」に惹かれて
遠野のふつうの市民だけで、素敵な舞台を創り上げる。「遠野物語ファンタジー」。 柳田国男という巨人に出会わない、日本の人文学研究者は少ないだろう。その『遠野物語』に魅惑されて、遠野の町を訪ねると、そこにはふつうの田舎町が待っている。...

千葉正樹
7月20日読了時間: 3分


たまには日本語から離れたい
バリ島のカフェで。10日も滞在しているとローマ字が自然に頭に入ってくる。 日本語に、それも江戸時代の日本語に浸っている毎日から、時には解き放たれたくなる。もともと文化人類学を指向していたこともあって、世界を旅しながら、いろいろと考えてきた。毎日、旅日記をつけ、数十枚の写真...

千葉正樹
7月14日読了時間: 2分


1984年、モノクロでスタートした
東京・大塚のまちかどで。 バリ島の仮面をつけて寝ている芸能山城組の後輩 写真を始めたのは、芸能山城組の山城祥二組頭への憧れからだった。バリ島の奥地やコンゴの密林に分け入って、撮ってくる写真の迫真性と深い洞察力にまいった。...

千葉正樹
7月14日読了時間: 2分
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